世界的にも珍しい うみがめ専門の博物館へ
太平洋に面した徳島県南部には、うみがめが産卵のために上陸する美しい海岸が点在。なかでも日本有数の産卵地である「大浜海岸」には、うみがめを専門にした珍しい博物館「日和佐うみがめ博物館 カレッタ」があります。
※2023年6月1日から2025年夏頃まで、全面改修のため休館となります。
驚きと楽しさが詰まった体感型のミュージアム
写真上:うみがめを珍しい角度で見られる。 写真左下:愛らしい子がめに目が釘付け。 写真右下:日本の渚百選にも選ばれている大浜海岸
うみがめの産卵上陸地として国の天然記念物に指定されている「大浜海岸」。その海岸に面した好ロケーションに立っているのが「日和佐うみがめ博物館 カレッタ」です。
さまざまなテーマによってエリアが分かれた館内は見ごたえ充分。なかでも注目は、元気に泳ぐうみがめを間近で見られるエリアです。「子がめの水槽」では、0~3歳の小さなうみがめの愛らしさに癒され、別館の「ただよううみがめ館」では、頭上を通過するうみがめのお腹までも見ることができます。レアな体験には大人でも興奮すること間違いなしです!
写真上:うみがめの剥製がずらりと並ぶ剥製コーナー。 写真左下:太古のフロアでは、小さいかめも飼育している。 写真右下:施設名の「カレッタ」はアカウミガメの学名に由来
館内には、うみがめの生態について“学べる”エリアも揃っています。「太古のフロア」では、うみがめの進化や歴史が壁一面に展示されているほか、「剥製コーナー」では、世界中のうみがめの剥製を見ることができます。
写真左上:タッチプールは子どもや家族連れに人気。 写真左下:体長1.5mにもなる大きなうみがめが泳ぐ様子が見られるプールもある。 写真右:うみがめの甲羅型リュックは大小サイズが1つずつ
ほかにも、うみがめの産卵の映像を見ることができ、生命の神秘を感じられる「うみがめハイビジョンシアター」、クマノミなど熱帯魚にふれあえる「タッチプール」など、楽しい展示がいっぱい。入口付近にはうみがめの甲羅型のリュックもあるので、家族や友達と一緒に記念撮影は忘れずに。
お子さまにも大人気!おすすめの休日イベント
写真上:珍しいうみがめの食事タイムを見られる。写真左下:子がめは繊細なのでやさしく触ってあげよう。 写真右下:カレッタはうみがめの保護と観光を両立する貴重な施設
休日のカレッタでは、楽しい特別プログラムを実施しています。子がめ水槽のエサやりを見学できるイベントや、小さなうみがめにタッチできるふれあい体験など、子どもから大人まで楽しめるプログラムが盛りだくさんです。
また、この施設は観光施設としての役割だけではなく、うみがめの保護活動を行っており、保護した野生のうみがめを大浜海岸から自然に戻すイベントも不定期で開催しています。
うみがめの産卵時期は毎年5月中旬~8月中旬。運がよければ海岸に上陸する様子も見られるかもしれません。可愛くて奥深いうみがめの世界を、ぜひ一度覗きに来てください。
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