徳島が誇る伝統の阿波藍 藍染め体験に挑戦

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 徳島県では古くから藍染めやその元となる藍染料「蒅(すくも)」づくりが盛んで、徳島で作られた高品質な蒅(すくも)は「阿波藍」とよばれてきました。そんな阿波藍を使った藍染め体験に挑戦できる「藍住町歴史館 藍の館」 をご紹介します。

※藍の館は2022年11月にリニューアルしました。当ページの掲載内容はリニューアル前となりますので、ご了承ください。

実際に藍染め体験に挑戦!

藍住町歴史館 藍の館の画像

写真左:阿波藍の情報発信基地としての役割も果たす施設。 写真右:今回選んだのは、スカーフと風呂敷。 折り畳み方で仕上がりの模様が変わる

 

 江戸時代から明治30年代ごろまで、藍染めの染料である「蒅(すくも)」の一大産地として栄えた藍住町。この地にある「藍住町歴史館 藍の館」では、オリジナルの藍染めアイテム作りが体験できます。

 まずは、ハンカチやスカーフ、風呂敷など好きなアイテムを売店で購入して体験室へ。仕上がった時の模様をイメージしながら、これから染めるアイテムを折り畳んだり結んだりしたら準備OK。

  藍住町歴史館 藍の館の体験の様子1

写真:ビニール手袋をして藍瓶の中に漬け込む

 次は、折り畳んだアイテムを藍瓶の中にどっぷり沈めて一定時間キープ、時間がきたら引き上げてよくしぼります。一定時間空気に触れさせたら、もう一度瓶の中にどっぷり! この工程を3~5回繰り返します。

  

藍住町歴史館 藍の館の体験の様子2

写真左:水をかけた時に、一瞬で色が変わる瞬間は感動的。 写真右:「こんな素敵な藍染めアイテムを作っていたなんて!」と驚き

 

 染めの工程が終わったら水洗いです。この時大きな変化が起こります。濃い緑色に染まっているように見えていたものが、水洗いした瞬間に、水と反応して美しい藍色に変わるのです。

  藍住町歴史館 藍の館の体験の様子3

写真上:仕上げのアイロンがけ。天気がよければ外で天日干しもできる 

 最後はアイロンをかけて出来上がり。世界にひとつだけの藍染めアイテムをゲットした喜びは言葉にできません。

体験後はショップや展示エリアにも注目

藍住町歴史館 藍の館の画像

写真上:ストール、かばん、Tシャツなどの定番や、団扇やドライフラワーなどのバリエーション豊かな商品も販売。 写真左下:旧奥村家の屋敷跡には美しい中庭もある。 写真右下:昔ながらの藍染めの様子を再現した模型、実際の道具などが置かれた展示コーナー

 

 藍の館には、体験室以外にも、藍住町を代表する大藍商として知られる旧奥村家の屋敷跡、藍染めの仕組みや阿波藍の歴史がわかる展示コーナーなど、ゆっくりと時間をかけて楽しめる施設が揃っています。

 ショップには、藍染めの衣類やカバンに加えて、藍の持つ抗菌効果を利用した石けんなども並んでおり、藍の新たな可能性まで感じさせてくれます。

 

 徳島県を代表する伝統産業として発展し、現代もその美しさが再評価されつつある阿波藍。みなさんも奥深い阿波藍の世界を体験しに、「藍住町歴史館 藍の館」にぜひでかけてみてください。

※掲載の料金や内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますのでご了承ください。

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