四国一の夜景の名所 眉山から市街地を見渡す
徳島市にそびえる標高290mの「眉山」は、山頂からの眺めが美しいことで知られる県内屈指の絶景スポット。日本の夜景100選にも選ばれているその景観の魅力や、展望台周辺のお楽しみに迫りました。
ロープウェイに乗って絶景が広がる頂上へ
写真上:阿波おどり会館の5階から出発。 写真左下:ロープウェイは独特な円柱形のゴンドラが2台連なった形が特徴。 写真右下:約6分間の空中散歩で頂上へ到着
どの方向から眺めても眉の形に見えることからその名が付いたといわれ、日本最古の和歌集『万葉集』には「眉の如 雲居に見ゆる 阿波の山 かけて漕ぐ舟 泊しらずも」という歌が詠まれている「眉山」。その美しさから、現代も徳島市のシンボルとして親しまれており、眉山を舞台にした小説や映画も数多く生まれています。
山頂へのアクセスには、「阿波おどり会館」5階のロープウェイ乗り場から通常15分間隔で運行している「眉山ロープウェイ」を利用します。乗車時間は約6分。ロープウェイから見える景色や徳島の歴史を紹介してくれる車内アナウンスを聞きながら、窓の外の景色を眺めているとあっと言う間に山頂駅に到着です。
写真上:目の前には飽きることなく眺め続けられる絶景が広がる。 写真左下:展望台の様子。中央に立つモニュメントはLED万華鏡。 写真右下:新町川を遊覧する「ひょうたん島クルーズ」から見た眉山
ロープウェイの山頂駅を降りたら、目の前の階段を上って展望台へ。そこに広がるのは徳島市屈指の絶景! 市街地を一望できるだけではなく、天気がよければ鳴門海峡、その先の淡路島、さらに紀伊水道を挟んだ向かいの和歌山県まで見渡せます。
眼下の徳島中央公園や、JR徳島駅、四国最大の流域面積を誇る吉野川なども、展望台に設置されたパネルと照らし合わせながら確認してみましょう。
写真上:緑に囲まれた遊歩道。秋には美しい紅葉も見られる。 写真左下:LED万華鏡は「眉華鏡(まゆげきょう)」の愛称で親しまれている。 写真右下:恋人と訪れる際はぜひ南京錠を持参しよう
山頂のお楽しみは展望だけではありません。展望台周辺には登山道や遊歩道が整備されており、四季折々の景観を楽しみながら散策が楽しめます。
また、展望台に設置された高さ6mのLED万華鏡を真下から見上げると、約4100個のLEDを使った美しい模様が形を変えながら光輝く様子が見られます。
ほかにも、恋人たちが愛を誓って南京錠をかけるフェンス、平和を願って建てられたパゴダ平和記念塔、カフェなど、山頂には見どころがたくさんあります。
夜はロマンチックなデートスポットに
写真:川の水面に映り込むヨットハーバーの灯りも美しい
最後におすすめしたいのが、展望台からの夜の眺め。眼下には宝石箱のように美しい光の渦が広がり、真っ暗な海の向こうには細い帯状に輝く和歌山の灯りが――。昼間とはまったく別の表情を見せる徳島市街はとてもロマンチックで幻想的です。
ロープウェイの最終運行は21時と少し遅めなので、ディナーの前後などに気軽に立ち寄ることもできます(11~3月は17時30分最終運行)。
眉山がそびえる徳島市はホテルが多く、宿泊にも最適です。徳島市内に泊まる際は、合わせて眉山からの夜景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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