世界最大級!大迫力の鳴門の渦潮を眺める

「大迫力の鳴門の渦潮を眺める」ページのメイン画像

「鳴門の渦潮」は、鳴門と淡路島の間にある鳴門海峡に、大きな渦が発生する自然現象。 最大時には直径20m以上に達することもある大迫力の渦潮を観賞する方法をご紹介します。

スリル満点!大鳴門橋の橋桁から渦潮を見下ろそう

鳴門公園や徳島県立渦の道入口の画像

写真左:大鳴門橋に隣接する鳴門公園。写真右:渦の道へは鳴門公園内にある橋のたもとから入場

 

「鳴門の渦潮」の観賞方法は大きく分けて3種類あります。渦潮が発生する鳴門海峡の上に架かる“大鳴門橋の橋桁”からと、鳴門海峡と大鳴門橋の大パノラマと一緒に渦潮を楽しめる“展望台”。ほかにも“観潮船”からは、至近距離で荒々しい渦潮を観賞できます。

まずは“大鳴門橋の橋桁”に設けられた「徳島県立 渦の道」を訪れました

  徳島県立渦の道 展望室や遊歩道の画像

写真上:4つのガラス床が設置された展望室。 写真左下:荒々しく渦を巻く海面が見えるガラスの上はスリル満点! 写真右下:展望室だけでなく、途中の遊歩道からの眺めも絶景

 

大鳴門橋は、徳島県鳴門市と兵庫県淡路島を結ぶ全長1629mの橋。橋の上部は自動車専用道路になっていますが、その下の橋桁に設けられた450mの遊歩道が「徳島県立 渦の道」です。

遊歩道の両サイドは、橋への風圧を軽減するため網構造となっているので、気持ちいい潮風を感じながら、のんびりお散歩気分で歩くことができます。時々足下に現れるガラス床から約45m下の海面を覗いてみると、激しい潮流が! 迫力の景色に思わず足がすくんでしまいそうになりました。

また、先端の展望室からは、足下の渦潮だけでなく、周辺の景観も楽しめます。天気がよければ瀬戸内海の小豆島や沖ノ島を見ることもできるので、無料の展望鏡で遠くまで覗いてみるのもおすすめです。

  鳴門公園コンシェルジュや展望鏡の画像

写真上:事前予約しておくと便利な「鳴門公園コンシェルジュ」。 写真左下:展望室に設置された展望鏡。写真右下:景色の案内図が描かれた窓もある

 

なぜ鳴門には渦潮が発生するのでしょうか。その答えは、地元の人々によって結成されたボランティアガイド「鳴門公園コンシェルジュ」の方が教えてくれました。

「鳴門海峡は、瀬戸内海と紀伊水道という2つの海域の間に位置する、幅約1.3kmの海峡です。2つの海域は潮の干満のタイミングが異なり、1日4回、約1~1.5mの水位差が生まれることから、激しい潮流が起き、渦潮が発生します」 。

渦潮が見られる確率が高いのは1日4回、干潮時と満潮時の前後1~2時間。春と秋の満月あるいは新月の大潮時には干満差がさらに激しくなり、直径20mもの世界最大級の渦潮が現れることもあるそうです。渦の道のHPなどにおおよその干満時間が調べられる潮見表が載っているので、確認してから訪れましょう。

大鳴門橋と鳴門海峡を見渡せる屋上展望台が人気

大鳴門橋架橋記念館エディの画像

写真上:潮風を感じながら屋上からの絶景を楽しもう。 写真左下:映像展示「Play the Eddy!」では、音を出すと光の渦が沸き上がる。 写真右下:まるで鳴門海峡の中にいるような気分が楽しめる

 

  続いて向かったのは、渦の道と同じ鳴門公園内にある「大鳴門橋架橋記念館エディ」。大鳴門橋が完成した昭和60年(1985年)にオープンしたこちらの施設では、大鳴門橋ができるまでの当時の状況や構造、鳴門の渦潮のメカニズムなどを、展示品や映像などで楽しく解説しています。

なかでも注目は、屋上にある「パノラマ展望 High Up in the Sky」。鳴門海峡や大鳴門橋、そして周囲の山々が織り成す壮大な景色を堪能することができます。

  大鳴門橋架橋記念館エディの画像

写真上:360度のエネルギッシュなパノラマ映像に思わず釘付け。 写真左下:最新のVR映像で見る徳島の観光スポットの映像。 写真右下:鳴門大橋の構造が学べる展示室

 

エディは平成30年(2018年)にリニューアルし、徳島の入口である鳴門の立地を活かし、渦潮だけでなく徳島全体の魅力を楽しみながら学ぶことができるよう工夫されています。

たとえば「4K360°シアター awa」では、360度スクリーンに囲まれた空間で、臨場感溢れる阿波おどりの映像や、徳島の様々な光景を撮影した美しい映像とともに流れる民謡「祖谷の粉ひき節」を楽しめます。最新のVR技術を駆使した「VR観光体験 とくしまTrip」では、実際にかずら橋を歩いたり渦潮を見ているような臨場感たっぷりの映像が人気です。

渦潮を間近で見られる観潮船もおすすめ

観潮船の画像

写真:渦潮に接近する観潮船。運行時間は船の種類や日によって異なるので事前に確認を

 

 最後にご紹介するのは観潮船です。観潮船の魅力は、何といっても至近距離で渦潮を観賞できること! 船の種類は、「鳴門観光汽船」が運航する「大型観潮船わんだーなると」と「水中観潮船アクアエディ」(要予約)、「うずしお汽船」が運航する小型高速観潮船の3種類あります。特徴はそれぞれ異なるので、好みに合わせて乗る船を選びましょう。

 

大きな渦が見られるのは春と秋の大潮時ですが、四季を通して潮の干満にあわせて見ることができる「鳴門の渦潮」。ぜひ一度その迫力を体感しに来てください。

※掲載内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますのでご了承ください。

このルポで訪れたスポットはこちら

・鳴門の渦潮

・徳島県立 渦の道

・大鳴門橋架橋記念館エディ

・鳴門観光汽船(うずしお観潮船)

・うずしお汽船