県民のソウルフード 徳島ラーメンを味わう

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 徳島県東部で生まれたとされ、今や全国的な知名度を誇る徳島ラーメン。今回は徳島市にある老舗の「銀座一福 本店」にお伺いし、県民に愛され続ける徳島ラーメンの魅力に迫りました。

3種のスープや豚バラ・生卵が特徴のご当地麺

徳島ラーメン3種類の画像 

写真上:マイルドな黄系。 写真左下:甘辛豚骨醤油ベースの茶系。 写真右下:あっさりの白系。徳島ラーメンのスープはこの3系統に分かれている

 

 徳島ラーメンは、戦後の屋台で出されていた白濁系スープのラーメンがルーツとされています。現在では甘辛い豚骨醤油の「茶系」、鶏ガラや野菜なども使用したマイルドな「黄系」、あっさりテイストの「白系」の3系統のスープに分かれています。

 具材は店舗によって異なりますが、メンマ、ネギ、もやしに加えて、甘辛く味付けされた豚バラ肉やスープをまろやかにする生卵をトッピングするのが主流です。豚バラ肉の代わりにチャーシューを乗せていることもあります。

  銀座一福 本店の画像

写真左:銀座一福のスープのベースとなる、白濁食の豚骨スープ。写真右:醤油を加えて自慢の味に仕上げていく

     

 今回お伺いした「銀座一福 本店」は、昭和26年(1951年)創業の老舗。スープはキャベツやニンジン、タマネギなどの野菜と共に煮込んだ豚骨スープに醤油を加えた、白系に近いあっさりとした黄系です。

 生卵も入った定番の「月見そば(肉入)」をいただいてみると、甘辛い豚バラ肉とあっさりとしたスープのバランスが絶妙。飽きの来ない味わいの虜になってしまいます。

 

徳島ラーメンや銀座一福本店外観の画像

写真左:銀座一福のストレート麺は徳島ラーメンにはめずらしく極細麺を使用。写真右:店の外からもラーメンを作る様子を見ることができ、食欲をかきたてられる

 

 「先代が作り上げた中華そばを季節や気温などの変化にも対応しつつ、創業から変わらない味を受け継いでいます」と話してくれたのは、三代目の折原さん。

 そんな折原さんが腕を振るう銀座一福 本店は、豚バラ肉を最初に取り入れた、徳島ラーメンのパイオニア的存在でもあります。継ぎ足しのタレで仕上げる豚バラ肉はそれだけで食べてもしっかりと味がついているので、ごはんの上に乗せて食べるのもおすすめだそうです。

  ワンタン麺の画像

写真:毎日一つ一つ手作りで作るワンタンを贅沢にトッピング

 

 また、銀座一福 本店では「ワンタン麺」も人気です。手作りのワンタンが8つも乗った贅沢な徳島ラーメンで、ワンタンを一口食べると、タマネギとミンチの旨みが口中に広がります。

 豚バラ肉の代わりにチャーシューを使用するところもあるなど、具材は店舗によってさまざまな特色があるのでぜひ食べ比べしてみてください。

 

 徳島ラーメンを味わえる店は県内各地に点在していますが、最も多く集まっているのが徳島市内。店ごとのこだわりをチェックして、気になる一杯を味わってみませんか。

※掲載の料金や内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますのでご了承ください。

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