西日本最長!ロープウェイで太龍寺を参拝

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 弘法大師ゆかりの四国八十八ヶ所霊場を巡るお遍路。その第21番札所にあたる「太龍寺(たいりゅうじ)」は標高約600mの山頂近くに位置しており、西日本最長のロープウェイでアクセスすることができます!

全長2775mのロープウェイで「西の高野」へ

太龍寺ロープウェイの乗り場やゴンドラの画像

写真左:大型駐車場もあるロープウェイ乗り場。 写真右:龍のマークが描かれたゴンドラ

 

 延暦12年(793年)、桓武天皇の勅命により弘法大師が開いた名刹「太龍寺」。太龍寺山とよばれる標高約600mの山頂付近にあり、和歌山県・高野山の奥の院と建物の配置や伽藍の雰囲気が似ていることから「西の高野」とよばれています。

 山深い境内へとアクセスするには、全長2775mという西日本最長のスケールを誇る「太龍寺ロープウェイ」がおすすめです。

  太龍寺ロープウェイからの眺めや網の画像

写真上:ロープウェイからの眺め。約10分かけてゆっくりと川や山を越えていく。 写真左下:網の間からは下の景色を見ることができる。 写真右下:ニホンオオカミの像がある山犬ヶ嶽

 

 「道の駅鷲の里」に併設された「鷲の里駅」を起点とするロープウェイからは、途中眼下に広がる那賀川や田園風景、紀伊水道などの雄大な景色を眺めることができます。中間地点を過ぎたところでは、かつてこの地に生息したニホンオオカミ(山犬)のブロンズ像にも注目です。

 また、ゴンドラ内の床の一部は網になっており、足元を見ると、なかなかのスリルが味わえます。7時20分~17時まで(12~2月は8時~)20分間隔で運行しているので便利です。

広大な境内を歩き、歴史に思いを馳せる

「太龍寺」の画像

写真左上:急な階段なので、休憩しながら登ろう。 写真左下:手水舎で身を清めよう。写真右:境内にはたくさんのお遍路さんが訪れる

 

 ロープウェイで山頂駅に到着すると、空気が少しひんやりしており、神聖な雰囲気が漂っています。駅目の前の階段を登り、途中にある手水舎で身と心を清めてから本堂へ。

  太龍寺の画像

写真左:安芸市出身の日本画家、竹村松嶺による大きな龍が描かれている。写真右:大師像が鎮座している舎心ヶ嶽

 

 本堂と大師堂をお参りしたあとは、納経所で御朱印を頂くのもおすすめです。納経所横の持仏堂の天井には美しい龍が描かれているので、記念撮影も忘れずに。

 そのあとは、徳島県で最大かつ最古の金剛力士像がある仁王門へ。朱色で険しい形相をした像は迫力満点です。

 さらに、山頂駅から600mほど離れたところにある舎心ヶ嶽へも足をのばしてみましょう。19歳の弘法大師が100日間にわたり厳しい修行をなされたところで、その姿を再現したブロンズ像が東方に向かって鎮座しています。

山上みやげを持ち帰ろう!

太龍寺関連のみやげの画像

写真上:山の幸を使用したきのこ茶は料理にも活用できる。 写真下:普段使いしやすいオリジナルの手ぬぐい

 

 せっかく山上の古刹に来たのですから、おみやげを買って帰りましょう。納経所では、さまざまなお守りなども授与しており、なかには龍が描かれたドラゴン手ぬぐいなどここでしか買えないものもあります。

 また、ロープウェイの山頂駅の売店では、キノコを使った珍しいお茶を販売しています。松茸、シイタケ、マイタケのキノコをブレンドした味わい深い商品をぜひ!

 

 お遍路は必ずしも順番にこだわる必要はなく、どこからスタートしてもOKです。せっかく第21番札所の「太龍寺」を訪れるなら、ここからお遍路を始めてみてはいかがでしょうか。

※掲載の料金や内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますのでご了承ください。

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・太龍寺ロープウェイ

・第21番札所 太龍寺